三文オペラ

初日ぶりの、横浜千秋楽!みぃちゃんの舞台。

真ん中も行けばよかった。ちょっとくらい疲れても!初日は二階席から、千秋楽は一階前方から。二階席は、みぃちゃんの動線が遮られることなく、全部見通せる。だから初日は、ツカツカと、舞台の奥〜の方の暗闇から現れたみぃちゃんを捉えることができて、その迷いが無い歩き方に、これはみぃちゃんじゃなくてルーシーなんだって思った。みぃちゃん女優さんだった!よ!

そして今回の一階席は全く違くて、舞台上の勢いが全てそのまま振動してきた。一幕最後の大合唱、乞食たちのパレード、全部体に伝わってくる。私も舞台の上の人みたいに、怒って泣いて歌って踊って生きられたらいいのにって、それくらいに、舞台から伝わるパワーに圧倒された。

聞いたことのない、ドスの聞いた太い声で、舞台の上で堂々と生きているみぃちゃんは新鮮だった。ルーシーは、いつもは普通の女の子なんだろうなと思いながら、でもマクヒィスを巡る戦いには、どうしても負けられないから、正面切ってポリーと罵り合う。確かにポリーの前では嫌な女なんだけど、その真っ直ぐさ、ボクシングミットを持ち出してしまうほどの直球度合いは、愛せると思った。みぃちゃんのファンだとか関係なく、ルーシーが出てくると「始まるぞ〜!」って前のめりになった。
マクヒィスの前でも、醜い部分をさらけ出して、ポリールーシーちゃんは罵り合う。その開けっぴろげな言い争いは、激しいのに、どこか希望を含んだ明るい雰囲気があって、楽しい気持ちになる。ジェニーほどの悲壮感が無いのは、若いからか、お金に困ってないからか分からないけれど、マックが大好きなんだなって伝わってきた。
あと、やっぱりマクヒィスがかっこよかった!一回目は分からなかったけど、今回はマックのかっこよさがすごい分かった。いつでもかっこよくて、誰に対しても紳士で、ルーシーが好きになってしまうのも納得。

アイドルオタクとしては、最後のダンスのシーンのにこやかな表情とか、地面でバタバタだだこねてるとことか、めちゃくちゃかわいかったなあ〜!

ただみぃちゃんを見に行っただけなのに、この三文オペラを見たらなんだか考えてしまった舞台でもあった。ルーシーも、ポリーも、マックを処刑する一員(みんなで綱を引く)ってところが、私はとても衝撃で、ルーシーは舞台の中の一員で、みぃちゃんは個を消してルーシーになって、舞台のパーツとして静かに綱を引き、そして、それは暗に社会の中で静かにあなた達も綱を引いているんだよって言われてるように感じた。でも、あなた達はミュージカルが好きだから、楽しいことで、ごまかしてるのよって。そう。楽しいこと大好きだからなあ!
アイドルは、エンタメは、現実には全く関係が無くって、いくらアイドルを好きでいても、自分の人生は動かないって思う時もあるけど、でも悲しい時とか、嫌なことがあった時には、とても心を救い出してくれる。それにこうやって、みぃちゃんが出ていなかったら絶対に知らなかった舞台を見に行ったりもできる。

すごく話が飛んじゃうし、ポエミーだけど、働き始めてから、本当に大切なことを大切にするって、みぃちゃんの言葉の意味が分かってきたような気がしていて、この舞台見に行って尚更、大事なことを見過ごしたくないな、色んな事から目を背けたくないなって思った...!

こんなに本格的で、オリジナルな舞台にみぃちゃんが出てることが嬉しい。そして、何よりかっこいいなって思うのが、舞台を好きになって、やりたいって声に出して、それでついに大役を掴んだっていう所!
心が弱っていた頃、現実逃避として好きになった舞台に、今度はみぃちゃん自身が出演して、それもその舞台が三文オペラってところに、なんだか因果を感じて、すごいなあって思う。すごい!